シーア派指導者が宗教令―「米英軍を妨げるな」
米軍「重要な転換点」
【ワシントン支局3日】カタールに駐留する米中央軍のブルックス准将(副作戦部長)は三日、イラク南部のナジャフでイスラム教シーア派の指導者が現地時間同日朝、ファトワ(宗教令)を出し、信者に米英軍の活動を妨げないよう指示したことを明らかにした。准将は、これを「重要な転換点」とし、フセイン政権の終えんが近いことを示す兆候の一つとの見方を示した。
ファトワを出したのは大アヤトラのアリ・アルシスタニ師で、信者に対し、平静を保つとともに、米英軍の活動を妨げないよう求めている。同師は、フセイン政権の下で、長期間にわたって自宅に軟禁されていた。
大アヤトラはシーアでは最高位で、アルシスタニ師は現在同国に滞在する唯一の大アヤトラ。国内外に数百万人の支持者を持ち、そのファトワはイラク全土で効力を持つ。
同師は、軟禁下にあった先月二十五日、米英軍への抵抗を呼び掛けるファトワを出したと伝えられていた。
准将は、今回のファトワについて「勇気ある声明」と述べるとともに、ほかのイスラム指導者もいずれ口を開く時が来るとの見通しを語った。
ナジャフは、シーア派の初代イマーム(最高指導者)であるアリの墓がある同派の聖地。