トルコ首相、物資通過認める
イラク問題で米国務長官と会談
【シロピ(トルコ南東部)2日時事】パウエル米国務長官は二日、トルコの首都アンカラで、エルドアン首相やギュル外相らと会談し、イラク問題について協議した。一連の会談後、パウエル長官とギュル外相は記者会見し、米軍向けの食料や燃料をトルコ経由でイラク北部へ陸上輸送することで合意したと明らかにした。これにより陸路の補給線が確保されることになり、北部戦線構築に弾みが付きそうだ。
パウエル長官は会談で、トルコ軍のイラク北部進駐について「進駐する理由は現時点ではない」と主張し、改めて反対の意向を示した。これに対しギュル外相は、イラク北部の情勢が混乱すればトルコの治安に及ぼす影響があるとの懸念を示し、従来の立場を示すにとどまった。この問題をめぐっては平行線をたどったとみられる。
一方、両国はクルド人勢力などイラク北部の関係者を含めた調整委員会を一、二週間以内に設置することなどで合意し、進駐を含めた北部における問題を話し合っていくことになったという。
ギュル外相は米国との一連の合意に関して、「国会の議決は必要ない」と述べ、政府の決定で合意したと強調。トルコ国会が米軍駐留を拒否し、両国関係が冷却化した経緯もあることから、今回はこれ以上の関係悪化を防ぐため政府決定にしたもようだ。