バグダッドへの橋の争奪で市街戦
米英、カルバラ方面の圧力強化
【カイロ1日時事】イラクの首都バグダッド攻略を目指す米英軍は一日、首都南方八十キロのカルバラと同百六十キロのナジャフの周辺でイラク部隊に対する圧迫を強化。ナジャフ周辺では、イラク精鋭・共和国防衛隊との地上戦闘を支援するため、米戦闘ヘリコプター編隊が波状攻撃を掛けた。また、カルバラ方面ヒンディヤではユーフラテス川に架かる橋をめぐって、激戦が繰り広げられ、米軍はイラク部隊と市街戦を展開している。南部シャトラでは、米軍検問所に不審な車が突入し、イラク人一人が射殺される事件も新たに発生した。
米英軍にとって首都への突入路を開くカルバラ方面での戦闘では、カルバラとナジャフの中間点に位置するヒンディヤ制圧が重要目標になっている。橋周辺の建物に陣取るイラク部隊は頑強な抵抗を続けているもようだ。
米軍はカルバラ方面に進出した部隊の背後を脅かすナジャフのイラク部隊への攻撃を強化。イラク部隊は精鋭の共和国防衛隊機甲師団所属部隊を中核としており、第一○一空挺(くうてい)師団は同地の包囲を急ぎ、カルバラ−ナジャフ間でイラク部隊の分断を図っている。AFP通信によれば、この日の戦闘だけでイラク兵二十人が投降した。また、地上攻撃用ヘリ「アパッチ」編隊も投入された。そのうち数機が地上からの攻撃で被弾した。
イラク軍は一日、ナジャフ方面の戦闘で米軍戦車七両を破壊、米兵に多くの損害を与えたと発表した。
米英軍は三十一日から一日にかけて首都バグダッド中心部の大統領宮殿や二男クサイ氏の利用施設を空爆。長男ウダイ氏が委員長を務めるイラク五輪委員会のビルを爆撃した。米軍発表によれば、米英軍の空爆は過去二十四時間で千回の出撃回数に達し、過去三日間でイラクに撃ち込んだミサイル・爆弾は三千発に上っている。その大半は、首都南方に展開する共和国防衛隊を標的にしており、米軍は防衛隊の戦力は半減したとの戦果分析を明らかにした。