イラク大統領に退陣要求―サウジ外相
「まず自らが犠牲に」
【ワシントン支局31日】サウジアラビアのサウド外相は三十一日、米ABCテレビの番組で、イラクのフセイン大統領に対し、戦争終結のために退陣するよう求めた。外相はこの中で、「彼(フセイン大統領)は、国民に国家のための犠牲を求めたが、まず彼が国家のために犠牲となるべきだ」と語った。
外相は番組で、米英などに停戦と外交協議を提案。フセイン大統領については、「彼が権力の座にとどまることは、国家に問題をもたらすだけだ」と述べ、退陣・出国を暗に求めた。また、フセイン大統領の生死については「分からない」と答えた。
サウジは、エジプトとともに先週、フセイン大統領の退陣・出国に向けた協議を開始することを柱とする和平案を、米、イラク双方に提示した。だが、外相によると、イラクからも、米国からも反応はなかったという。
また外相は、イラクをめぐる米政府の対応について、ブッシュ大統領については「常に辛抱強い」と評価。一方で、大統領の周囲に「戦争は益のみのをもたらす」と主張する「預言者」がおり、「国民に、友人を敵だと信じさせようとしている」と非難した。
外相は「預言者」について、具体的な名前は挙げなかった。