テロ組織の拠点を制圧―イラク北部
リシン製造の可能性も
【ワシントン支局30日】カタールの米中央軍のフランクス司令官は三十日、米軍などがイラク北部で「テロリストの大規模な拠点」を攻撃し、破壊したと発表した。これは、北部の村カーマル付近にあるクルド系イスラム過激組織アンサール・アルイスラムの拠点とみられる。同組織の構成員は七百人ほどで、イラク情報当局やテロ組織アルカイダとの関係が指摘されている。
ラムズフェルド米国防長官によると、カーマル付近には同組織の拠点が数十カ所あり、多くの地下トンネルや掩蔽(えんぺい)ごうがあった。米軍は、これらの大部分を破壊し、テロリスト多数を殺害したという。三十日のFOXテレビの番組で明らかにした。
同長官はまた、アンサール・アルイスラムのメンバーは同地域で毒物の開発を行っていたと指摘した。攻撃の少し前には、これらの拠点に多数のトラックが入り、メンバーらが大量の物資を運び出していったという。米軍は現在、これらの場所を調査している。
一方、マイヤーズ統合参謀本部議長は同日のCNNの番組で、今年一月にロンドン北部の民家で発見された猛毒リシンが、同地域のアンサール・アルイスラムの拠点で製造された可能性があると語った。