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米英軍の占領地確保に暗雲/初の自爆攻撃

恐れていた事態

 【カイロ29日時事】開戦から十日目を迎えた二十九日、イラク側が初の自爆攻撃を敢行したことで、米英軍のイラク占領地確保に新たな暗雲が垂れ込めた。伸び切った補給線に対するイラク民兵の執拗(しつよう)な襲撃や民間人を装った奇襲攻撃に加え、自爆攻撃が続発すれば、米英軍の占領地確保は危うくなり、戦争泥沼化の懸念も浮上するとみられる。

 米英軍にとって、イラク側の化学・生物兵器といった大量破壊兵器使用の懸念とともに、自爆攻撃への対策も大きな課題だった。

 フセイン大統領は自爆攻撃志願者の訓練キャンプを開設。イラク側が擁している自爆攻撃要員は千人を超えるといわれる。

 二十九日の自爆攻撃がイラク指導部の指令に基づく組織的な攻撃の開始かどうかは判然としないものの、今後も相次ぐことは十分予想される。そうなれば、米英軍の戦略を根本的に揺るがす可能性もある。

 米英はイラク進攻を「イラクの自由作戦」と命名、イラク国民の間にフセイン政権打倒機運を高めていく方針を掲げだ。このため、前線部隊は民間人には簡単に発砲できず、民間人を装った兵士らの攻撃を受けて、死傷者が増大する悪循環に陥っている。今後、米英軍は民間人への警戒も高めざるを得ず、将兵は神経をすり減らすことになる。

 自爆攻撃は、イスラムの大義に殉じることで、天上の楽園を保証されるとの教えを基盤とする。イラクのイスラム指導者は二十九日、米英軍への抵抗を命じるファトワ(宗教礼)も発布した。

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