市場を誤爆か、55人死亡―イラク
首都へ激しい空爆続く
【カイロ28日時事】米英軍は二十八日、イラクの首都バグダッドへの大規模な空爆を続行、アラブの複数のテレビ局によれば、同日午後には市内の市場が直撃を受け、少なくとも五十五人が死亡し、五十人が負傷した。一度の空爆でこれほど大量の死傷者が伝えられたのは初めて。
アラブ首長国連邦(UAE)の衛星テレビ局アルアラビアなどによると、被弾したのはバグダッド北西部の住宅街ショーラ地区にある「アンナスル市場」。二十八日夕(日本時間同日深夜)に直撃があったという。
ショーラ地区は低所得世帯の多い住宅街で、現地からの報道では被弾当時、市場には多くの人が訪れていたという。誤爆の可能性が強いが、米英側はこれを確認していない。
米英軍は二十七日夜から二十八日にかけ、開戦後最大級の首都空爆を行っており、二十八日夜(同二十九日未明)に入っても爆撃は続いている。
一方、バグダッドへ進撃中の米軍各部隊に従軍しているロイター通信記者によると、各部隊は二十八日、出撃拠点クウェートからの補給線が整うのを待つため、進軍の速度を緩めた。
首都南方約八十キロのカルバラにいる先頭部隊は、イラク精鋭の共和国防衛隊と対峙(たいじ)しているが、この日は激しい戦闘が展開されたとの情報はない。カルバラの南約八十キロにあるナジャフでは断続的に戦闘が続いており、二十八日夜、米軍部隊が市の北方に陣取る共和国防衛隊に砲撃を加えるのが目撃された。
米CNNテレビによれば、首都西方を固めていた共和国防衛隊「ハンムラビ師団」が南に移動、首都南方に布陣するメディナ師団と合流する動きを見せているという。