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首都進撃に遅れか―米英軍

バスラ蜂起情報は錯綜

 【カイロ26日時事】イラクの首都バグダッドへの進撃を目指している米英軍の航空兵力は開戦から一週間を迎えた二十六日も、首都への大規模爆撃を継続、イラク宣伝戦の中枢である国営テレビを空爆した。しかし、米英地上軍先頭部隊が首都に接近し、戦線が薄く伸びる中で、イラク民兵組織による頑強な抵抗に直面、また砂嵐の影響もあり、首都進撃に遅れが生じる可能性が出てきた。初の民衆蜂起が伝えられた南部バスラ情勢をめぐっては、依然、情報は錯綜(さくそう)している。

 ニューヨーク・タイムズ紙によれば、米英軍は首都進撃作戦を開始する前に、南部で相次ぐ民兵組織サダム・フェダイーンなどのゲリラ戦術を封じ込める作戦に転換。首都を守備するイラク精鋭、共和国防衛隊との決戦を前に、民兵組織の掃討を本格化させる見通しになっている。このため、首都攻略作戦の発動は予定より数日間遅れる公算が出てきた。首都南方約八十キロのカルバラ付近に進出した米軍部隊は二十五日から、共和国防衛隊との地上戦を控えた第一線陣地の構築に移っているが、民兵組織掃討と後方補給線の完全確保、後続部隊の到着を待ち、まず足場固めを図るとみられる。

 また、イラク南西部を中心に砂嵐も強まり、首都の視界も不良になっている。米軍の一部部隊は砂嵐のため、出撃を見合わせるなど、悪天候が米英軍の進撃を阻む要因になりつつある。

 一方、米英軍は二十六日未明、イラク宣伝機関の国営テレビを空爆したほか、南郊の共和国防衛隊陣地を爆撃した。国営テレビの外国向け衛星放送は長時間、中断した。

 ロイター通信従軍記者によれば、ユーフラテス川の要衝ナシリヤを確保し、北進を再開した米海兵隊は二十六日、同地北方約四十キロのアッシャトラ付近でイラク側の強い抵抗に遭い、前進を停止した。しかし、首都南方約百六十キロのナジャフ付近では二十五日、米陸軍第三歩兵師団の戦車隊とイラク民兵部隊の間で開戦後最大の遭遇戦が繰り広げられ、イラク側は今戦争最悪の六百五十人の死者を出したもよう。

 カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、初の民衆蜂起発生が伝えられたバスラは二十六日午前、平静を保っており、「暴動が起きている様子は見えない」という。これに対し、フーン英国防相は二十六日、BBC放送に対し、「民衆蜂起に伴う混乱が起きた」と指摘、不透明な状況が続いている。

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