シーア派最高指導者が抵抗を命令
宗教利用する戦術顕在化
【カイロ26日鈴木眞吉】イラクのイスラム教シーア派聖地ナジャフ在住の同派最高指導者サイード・アル・セスタニ師は二十五日、同地のイスラム法学者グループと共に、イラク国民に対し、米英軍への抵抗を呼び掛けるファトワ(宗教令)を出し、「イラクの国土と尊厳と信仰と聖地を守るため、侵略者と不信者をイスラムの地から放逐するよう強く求める」と呼び掛けた。同宗教令は、イスラム諸国に対しても、イラクの「イスラム聖戦士」を支援するよう訴えている。カタールの衛星テレビ「アルジャジーラ」が同日、報じた。
米英軍は、フセイン政権から抑圧を受けているシーア派教徒の協力を期待していたとされるが、今回のファトワは、人口の約六割を占めるシーア派住民へ大きな影響を与えるものと見られ、米英軍にとっては新たな不安要因を抱えた形になった。フセイン大統領による、「神と宗教を戦争に利用する」戦術が顕在化している。