米英軍の無条件撤退を−アラブ連盟外相会議
国連安保理緊急開催を要求
クウェートは署名拒否
【カイロ25日鈴木眞吉】米英軍の対イラク攻撃が激しさを増す中、イラクを含むアラブ諸国の諸問題を協議するアラブ連盟(二十一カ国一機構加盟、本部カイロ)外相会議が二十四日、カイロの同連盟本部で開催された。アラブ諸国各国の思惑が錯綜して、会議開催は午後四時にずれ込んだが、イラクに侵攻する米英軍の無条件撤退や、国連安保理の緊急開催をを求める声明などを決議して午後十時過ぎ閉幕した。クェートは、声明に、イラク側からクウェートに向けたミサイル発射を非難する項目が入れられなかったことを不服として、署名を拒否した。
クウェ−トやヨルダンなど五カ国の外相が欠席し、サウジアラビアのサウド外相が遅れて午後八時頃に出席するなど、同連盟内の足並みが目立ち、会議中にも、カタールとオマーン、クウェートの代表団が途中退席するなど、会議は混乱した。イラク戦反対のデモなどで盛り上がる各国の国内世論をなだめるための会議だった(カタール外相)との声もあった。
声明では、昨年と今年の三月開催された、ベイルート・カイロ両サミットの精神に基づき、すべての戦争に反対するとして米英の対イラク攻撃を非難、米軍の即時無条件撤退を求めた。国連に対しては緊急な安全保障理事会の開催を求め、安保理が解決不能な場合、国連憲章第七章に基づいた国連総会の緊急開催を要求した。
なお、国連安保理非常任理事国の一席を占めるシリアは、同連盟の決議を受けて二十四日、米英軍のイラクからの撤兵を求め、緊急安保理の開催を要請する意向を表明した。