死亡説の副大統領、健在誇示―イラク
米英捕虜をTV公開と予告
【カイロ23日時事】米英軍の爆撃による死亡説が出ていたイラクのラマダン副大統領が二十三日、開戦後初めてバグダッドで記者会見を行い、自身の健在ぶりを誇示した。会見の模様は、イラク国営テレビによって生中継された。開戦後、公の場に姿を見せたイラク当局者の中で、同副大統領は最高位。
ラマダン副大統領は「すべてのイスラム教徒は侵略者に対する弾丸にならねばならない」「国連のアナン事務総長は米英の手先」などと激しい言葉を連ねながら、「捕虜にした敵兵の姿を間もなくテレビで放映する」と予告。ユーフラテス河畔の要衝ナシリヤ近郊で繰り広げられた戦闘で、イラク軍が撃破した米軍戦車の映像も見せるなど、イラク軍の戦果を強調した。
また、フセイン大統領の安否について、「大統領は今後も適時、国民にメッセージを送るだろう」と述べ、大統領は健在であると主張した。
ラマダン副大統領は、フセイン政権を支える有力側近。米ABCテレビは二十一日の首都バグダッドに対する大規模空爆後、ラマダン副大統領とともにアリ・ハッサン元国防相ら政権中枢の三人が死亡した可能性があると報じていた。