フセイン大統領、イラク国営テレビに
撮影時期不明、生死確認できず
輸血を必要とする重傷を負ったとの報道も
【カイロ23日鈴木眞吉】世界中が、その生死に関心を寄せいているイラクのフセイン大統領は二十二日夜、イラク国営テレビに登場した。撮影された時期が不明なため、今のところ、生死の確認は出来ていない。同テレビでは、軍服姿のフセイン大統領が、次男クサイ氏やラマダン副大統領、アジズ副首相、ジャバリ国防相、サハブ情報相らと会議をしている場面が映し出されており、同テレビによると、会議では戦争の状況についての報告などがなされたという。この映像が流された直後、米英軍による同日の二回目の空爆が始まった。
二十三日付の英紙サンデー・テレグラフは、英政府が二十二日開催した戦時閣議で、同大統領が輸血を必要とするほどの重傷を負ったとの報告がなされたと報じており、また二十四日発売のドイツの週刊誌「シュピーゲル」は、イラクのラマダン副大統領が、二十一日行った同誌とのインタビューの中で、フセイン大統領は健在だと語ったと報じるなど、今後しばらくは同様の憶測記事が続くものと見られる。なお長男ウダイは死亡したか、重傷を負ったとの報道もある。その他、フセイン大統領の側近であるイブラヒム革命指導評議会副議長、アル・マジド元国防相(フセイン氏のいとこ)らが二十日の最初の空爆で死亡したとの情報もあり、マジド氏がイラク南部の都市ナシリヤの病院に逃げ込んだとの報道もある。