イラク、油田に放火か
米英軍、イランなどが確認
イラクは確認するも原因不明と語る
【カイロ21日鈴木眞吉】クウェート滞在の米英軍報道官は二十一日、イラク南部の油田から炎が上がっているのを確認したと語った。ロイター通信が同日報じた。またイラン国営通信も二十一日、バグダッドの北東約百五十キロ地点にあるハナキンで、イラク軍が石油パイプラインを爆破したとの消息筋の話を伝えた。イラン国営通信によると、ハナキンから約二十キロ地点にあるイラン側の国境の町ガスレシーリーンから大量の黒煙が上がっているのが確認されたという。煙で視界を遮ることで米英軍の攻撃に影響を与える狙いだとの指摘もある。
イラク軍は、湾岸戦争の終盤時の一九九一年二月末、クウェートの油田を破壊して、六百余りの油田を炎上させた前歴を持っている。鎮火に八カ月間もかかり、ペルシャ湾に流出した原油が甚大な環境破壊をもたらしていた。
フライシャー米大統領報道官は二十日の定例記者会見で、詳細は不明としながらも、フセイン政権が放火を指示した可能性があることを示唆した。
イラクのサハフ情報相は、同日バグダッドで行った記者会見で、油田が各地で炎上している事実を認めたものの、原因は不明だと語った。