アラブ連盟事務局長、国連総会開催を求める
【カイロ20日鈴木眞吉】アラブ連盟のムーサ事務局長は二十日午後、米・英・オーストラリア合同軍による初の対イラク攻撃が、アラブ諸国に及ぼす影響について協議した、アラブ諸国の駐エジプト大使級会議の終了後、カイロの同連盟本部で記者会見し、「今日はアラブ連盟にとって悲しい日だ」とした上で、「国連安全保障理事会が機能を果たさなければ、国連総会を開催してイラク問題の解決を図るべきだ」と語り、国連総会の開催を求めていく姿勢を明らかにした。
また、同事務局長は同日朝、国連本部に電話をして、イラク問題は、国連安保理が責任を持って解決すべきであるとのメッセージを伝えたことを明らかにした。国連の承認を経ない対イラク戦争の実行によって、安保理および国連が無力化し、それが今後の中東地域に与える悪影響に懸念を表明したものと見られる。ムーサ事務局長が同連盟に赴任して最初にはっきりさせた連盟の基本方針は、国連中心外交を推進するということだったことから見ても、国連の弱体化は同連盟の弱体化につながるとの危機感もあるようだ。
同事務局長は、アラブ連盟は、カイロで今月一日開催されたアラブ連盟首脳会議(アラブサミット)と昨年三月ベイルートで開催されたサミットの決定事項に従い、いかなるアラブ諸国への戦争も認めないという立場で今後も一貫していくと語り、アラブ内外のあらゆる戦争に反対する姿勢を明確にした。
アラブ諸国内対立を解消するため、来る二十四日に外相会議を開催することを明らかにした。外相会議では、一部の国が要請している緊急アラブサミット開催の問題も討議されることを示唆した。