「軍事行動は国際法と国連を破壊」―アラブ連盟事務局長
【カイロ19日鈴木眞吉】アラブ連盟(二十一カ国一機構加盟、本部カイロ)のムーサ事務局長は十九日、カイロの同連盟本部で定例の記者会見を行い、対イラク軍事行動は、国際法と国連および国連憲章を破壊するものとして厳しく糾弾、対イラク軍事行動が今後の世界の秩序に重大な異変を起こし、国連の崩壊にまで至ることへの懸念を表明した。
同事務局長は、イラクに大量破壊兵器の廃棄を求めた国連決議一四四一号が軍事行動を正当化したものではないとの見解を示し、もし同決議が破壊されるのなら、もう一度国連安保理事会で決定し直すべきであると語った。またイラクを含む全ての国が大量破壊兵器の武装解除をすべきであって、イスラエルを放置している現状は二重基準と言わざるを得ないと述べ、名指しはしなかったものの、米国の中東政策を不公平なものとして批判した。
なお、アラブ連盟は対イラク問題協議のため、来る二十四日と二十五日に連盟内の外相会議を開催する。
ムーサ事務局長は、対イラク攻撃回避に向け、フセイン大統領への亡命説得を試みる最後の努力をすると見られていたが、米国の最後通告と重なったこともあり、バグダッド訪問は実現しなかった。