国連査察団、イラクを退避
「大変残念」と植木報道官
【カイロ18日時事】イラクで活動していた国連大量破壊兵器査察団は十八日朝(日本時間同日午後)、待機していた特別機でバグダッドを出発、キプロスに到着した。
十七日まで通常の査察活動を継続していたが、米主導のイラク攻撃が数日内に始まる可能性が強まり、退避を余儀なくされた。
出国したのは国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)の査察官四十六人と国際原子力機関(IAEA)の査察官十人および支援要員七十八人の計百三十四人。この日早朝、車でバグダッドの現地本部を後にし、サダム国際空港に待機中のボーイング機に乗り込んだ。
査察団の植木安弘報道官は空港で、「退避は大変残念だ。査察官と支援要員はベストを尽くした」と述べた。イラク側の協力については、「かなりの協力があったと感じている。最近は一段高い協力の兆候がみられた」と指摘した。
査察団は昨年十一月、約四年ぶりに活動を再開。関連施設の査察は延べ七百回前後に及んだ。
同空港には大型輸送機がもう一機待機しており、人道援助機関など査察団以外の国連職員約百人が同日中にイラクを離れる。