フセイン大統領、戦いは世界中で展開する
【カイロ17日鈴木眞吉】バグダッドからの報道によると、イラクのフセイン大統領は十六日夜、共和国防衛隊を率いる次男のクサイ氏やジャブリ国防相を含む軍幹部との会合を開き、米国がイラクを攻撃すれば、「戦闘は世界中の陸、海、空で展開されることになる」と語り、ポルトガル領アゾレス諸島で三国首脳会談を開催した、米・英・スペイン各国首脳らに警告を発した。同会合は、同首脳会談とほぼ同時刻に行われた。
フセイン大統領はまた、「武器がなくなれば、剣と棒だけでも戦う」と語り、戦争が始まれば、徹底抗戦する姿勢を強調、開戦を間近に控え、軍の士気を鼓舞する狙いがあったものとみられる。
同大統領はさらに、米英が主張する大量破壊兵器の所有を「大うそ」として否定、「シオニスト国家(イスラエル)にはすべての兵器製造を認めている」として、米国を「世界の不公正な裁判官」と呼び、厳しく批判した。
一方、イラクのサブリ外相は同日、三国首脳会談を受けて、記者団に、「我々は侵略者を砂漠に葬る準備が出来ている。イラクの土地に足を踏み入れる者は誰も安全に出ることは出来ない」と語り、同日のアラブ首長国連邦の衛星テレビのインタビューでも、「一時間以内の開戦にも、市街戦から砂漠戦までも、準備が出来ている」と警告、「殉教志願者は数万人いる」とも語った。
なお、サハフ情報相は十七日、記者会見で、「三国首脳会談の結果は、イラク側が武装解除していないという誤った、うその情報を基に決定されたものだ」と語り、対イラク戦は国際法に違反すると訴えた。