アラブ連盟代表団、イラクへの訪問延期
フセイン退陣伝達を巡る意見の亀裂か?
【カイロ13日鈴木眞吉】アラブ連盟情報筋によると、十四日バグダッド入りを予定していたイラクへのアラブ連盟代表団は十三日、同国への訪問を延期した。イラクのサブリ外相も十三日、同訪問団の受け入れを延期したことを明らかにした。
対イラク攻撃回避のため、フセイン大統領に、「退陣と国外退去」を迫るかどうかを巡って話し合いがつかず、シリアとレバノンの外相が同行を拒否したことが原因とみられる。
ロンドン発行の汎アラブ紙「アッシャルクアルアウサト」によると、ムーサ・アラブ連盟事務局長は、「我々は、シリアとレバノンを含め代表団内部で多くを議論したが、合意のための時間がなくなった」と説明し、二国を除いた代表国が十三日、バーレーンの首都マナマで会合を持ち、同会合にレバノンとシリアの両国外相も参加することに期待すると語った。
同代表団は、今月七日、ニューヨークの国連本部を訪れ、パウエル米国務長官やアナン国連事務総長らと会談、国連安保理での外相級会合にも同席していたが、仏独の代表と会談した際、フセイン大統領の退陣と国外退去をイラク側に伝えるよう依頼されたとの情報もあり、イラク側への伝達内容をめぐって代表団内部の意見に亀裂が生じたものと見られる。
同代表団は、エジプト、シリア、バーレーン、レバノン、チュニジアの各国外相とムーサ・アラブ連盟事務局長とで構成されていた。アラブ連盟情報筋は十一日、バーレーンの外相が個人的にフセイン退陣を迫ることもありうると語っていた。