イラク、生物・化学兵器に関する追加報告未提出
査察団、未申告の無人飛行機3機発見
植木報道官記者会見で
【カイロ12日鈴木眞吉】バグダッドからの報道によると、国連査察団の植木安弘報道官は十一日、定例の記者会見で、イラクが、十日前後の提出を公言していた、VX神経ガスと炭疽(たんそ)菌の廃棄証明に関する報告書を、まだ国連に提出していないと語り、兵器廃棄をめぐって査察団が提起した未解決の問題に、イラクは依然として回答していないとの見方を示した。
イラク当局は二日に、査察団と生物・化学兵器の廃棄の証明に関する協議を行った後、一週間後をめどに提出する約束をしていたもので、イラクの査察団への協力姿勢を図るものとして注目されていた。
また、植木報道官は、査察団が未申告の無人飛行機三機を発見し、生物・化学兵器の搭載が可能かどうか、および、飛行距離が安保理決議に違反していないかどうかを調査中だと語った。
一方、植木報道官は、イラクが、国連によって違反と指摘された短距離弾道ミサイル「アッサムード2」の製造を中止したと発表、ここ十日間で廃棄された同ミサイルは五十五基になったことを確認した。イラクは、ミサイル廃棄をしながらも、一方ではミサイル生産を続行しており、国際社会の強い批判を浴びていた。