エジプトでイラク攻撃反対デモ
与党国民民主党が主催、50万人と発表
【カイロ5日鈴木眞吉】エジプトの首都カイロで五日、与党国民民主党主催のイラク攻撃反対デモが開催され、主催者側は五十万人が集まったと発表した。与党主催のデモは近年珍しいとされる。
デモ隊は、「イラクの人々を守ろう」「破壊と流血を止めよう」などのスローガンを書いた旗をなびかせ、シュプレヒコールを叫んで行進したが、一般道路に出ることはなく、広大なカイロスタジアムの周りの敷地内を行進した。
先月二十七日、カイロスタジアムで「百万人集会」と銘打った、十万人集合のイラク戦争反対集会は、野党系の「パレスチナとイラクを支持する国民連合」が主催したが、今回の主催は与党国民民主党(党首:ムバラク大統領)。野党に反戦の主導権を握られることへの警戒とともに、国民の間に根強い、イラク攻撃反対の声を吸収し、ガス抜きしようとの与党側の意図があるものと思われる。
集まった人々は全国の党関係者および各種政府系団体、婦人、女学生、小学生に至るまで幅広い層から集まった。
デモは早朝十時半から午後一時まで二時間半にわたって行われたが、会衆を前にして、公的に演説した政治家などはなく、流れ解散となった。