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イラクが新資料提出―委員長「前向きな要素」

生物爆弾?発見を報告

 【ニューヨーク25日池本拓】国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長は二十五日、イラク側から大量破壊兵器に関する新たな資料の提出を受けたことを明らかにした。委員長は、これを「前向きな要素」と評価したが、同時に「(内容の)さらなる検証が必要」と慎重姿勢も示した。

 委員長が国連本部で記者団に語ったところによると、イラク側はこの数日間に、六通の書簡をUNMOVICに送付。これらの中には、生物兵器の廃棄施設で何らかの液体が入ったR400型爆弾一個が発見されたこと、一九九一年に実施した禁止物資の廃棄に関する手書きの文書が見つかったことを報告するものがあった。

 R400は、ボツリヌス菌や炭疽(たんそ)菌を注入することができる投下型爆弾。国連の報告によると、イラクは九〇年ごろに千個以上を生産し、このうち百五十七個に生物兵器が注入された。イラクはこれらを湾岸戦争後に廃棄したと主張しているが、爆弾の数量や廃棄をめぐって不明な点が残されている。

 ブリクス委員長は査察に関する定期報告を三月一日に安保理に提出する。また翌週には安保理の協議に出席し、口頭で報告を行う。日程は公式には決まっていないが、七日が有力視されている。

 このため委員長は二十四、二十五の両日、UNMOVIC理事会を招集。査察をめぐる三十項目の「未解決の問題」を整理し、安保理報告への準備を行った。出席した理事の一人は、一日に提出される報告について、「歴史的経緯を含んでおり、ややこしいものになる」と語っている。

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