アナン国連事務総長、イラクに違反ミサイル廃棄を要求
反戦デモを「誤解するな」と警告
イラク、また時間稼ぎ?
【カイロ24日鈴木眞吉】トルコの首都アンカラからの報道によると、同国を訪問中のアナン国連事務総長は二十三日、記者団に対し、「イラクはミサイルを破壊すべきだ」と語り、国連査察団がイラクに要求した違反ミサイル「アッサムード2」を廃棄するよう強く要請、廃棄しなければ国連安保理が何らかの重大な決定をせざるをえなくなるとして強く警告した。
さらにアナン事務総長は、「反戦デモ参加者も、イラクの武装解除を希望している」と語り、世界的な高まりを見せた反戦デモを理由に、イラク側が武装解除を怠ることのないようくぎを刺した。
一方、イラクのアミン国家監視局長は同日、アッサムード2ミサイル廃棄問題について、「われわれは真剣に調査し検討中だが、米英両国の介入なしに解決されるよう希望している」と語り、廃棄への確答を避けた。回答を引き伸ばすことにより時間稼ぎを狙っているものとみられる。
国連査察団は、アッサムード2の射程が、国連安保理決議で決められた百五十`以内を超過し、百八十`に達している事実を指摘していた。国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長は二十一日、イラク政府への書簡で、同ミサイルの完全廃棄を正式に要求している。