クウェ−ト、アラブ連盟緊急外相会議声明の取り扱いに抗議
【カイロ19日鈴木眞吉】対イラク戦争が勃発すれば、イラクからの直接の攻撃を受けかねないクウェ−トのアルコレイブ駐エジプト・アラブ連盟大使は十八日、ムーサ・アラブ連盟事務局長を訪ねて、十六日カイロで開催された緊急外相会議の最終声明文の取り扱いについて不公平な扱い方があったとして、議長役のハムド・レバノン外相を批判する抗議文を手渡した。アラブ連盟内亀裂の深刻さを表すものとして注目される。仏通信およびアラブ紙が十九日報じた。
同報道によると、クウェ−トが抗議した内容は、@ハムド外相が最終文書をまとめる委員会を結成しなかったA一カ国(シリア)だけに最終文書を示し、会議終了数分前に配布したB最終文書に賛否の投票を求めたサウジやエジプトなど十カ国の要請を無視した−などの点だ。
クウェ−トは、アラブ諸国が、米国へのいかなる軍事協力もしないとした最終声明に反発し、同声明に同意しなかった。同条文はシリアが強硬に求めたもので、クウェート以外の湾岸諸国も、反発したものの、国内向け対策に黙認したとされており、実質の拘束力はないようだ。
なお、クウェート外務省は同日、駐クウェート・レバノン大使を呼んでレバノン政府の立場を質した。
ムーサ事務局長は、ロンドン発行の汎アラブ紙「アッシャルクアルアウサト」とのインタビューの中で、クウェートには声明に賛成する自由も反対する自由もあると語りながらも、今は戦争回避に向けて努力を傾注すべき時であることを強調した。