IAEAのエルバラダイ事務局長、イランの核関連施設を視察へ
21日にテヘランを公式訪問へ
【ウィーン19日小川敏】]国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は二十一日から二日間の予定でイランを公式訪問、同国の核関連施設を視察、原子力機関関係者と会談するほか、ハタミ大統領とも核問題の平和利用について話し合う予定だ。
イランはロシアの技術支援を受けブシェール原子力発電所を建設中のほか、同国西部アラクと中部ナタンズで広大な核関連施設を建設している。そのうえ、最近、ウラン開発計画も明らかになったばかり。
イランの核兵器製造を警戒する米国は「テヘランはひそかに核開発を進めている」と批判、イラク、北朝鮮と共に「悪の枢軸」と指摘、テヘランに核開発の中止を求めている。一方、イラン側は「わが国の核施設は原子力エネルギーの平和利用を目指したもので、核兵器を製造する考えは全くない」と反論、米国の批判を「根拠のない政治的憶測」と一蹴している。
イランは核拡散防止条約(NPT)の加盟国であり、NPTに基づきIAEAとの間で保障措置協定に署名、IAEAの定期査察を受けている。
エルバラダイ事務局長は問題の核関連施設を視察するほか、イラン側から原発開発計画について説明を受ける。IAEA関係者筋によれば、同事務局長はテヘラン政府に広範囲の査察履行を許可する付属議定書の早期批准を要求する。