イスラエル首相、カイロでエジプト大統領と初の会談へ
アラファト議長の会談提案は拒否
【カイロ30日鈴木眞吉】エジプトのムバラク大統領は二十九日午前、イスラエル総選挙で大勝したシャロン・イスラエル首相に祝意を伝えながら電話会談した。同会談で両首脳は、中東地域の平和維持が極めて重要であるとの認識で一致、更にイスラエル新政権誕生後、カイロで初の首脳会談を開催することで合意した。複数のアラブ紙、イスラエル紙が三十日報じた。
両首脳は、イスラエル・パレスチナ間の厳しい対立を反映し、今まで電話会談をしたことはあったが、一度も正式な会談をしたことが無かった。シャロン首相にとっては、二年前の首相就任以来、初のアラブ首脳との会談になる。
ムバラク大統領は、二十八日発行のアルイティハド紙とのインタビューで、「沈黙は何も生み出さない」と語り、今までの方針を転換して、今後シャロン首相と頻繁な会談を行う意向を表明していた。
エジプトは、昨年十二月から今年にかけて、イスラエルの野党・労働党勝利を側面支援するため、パレスチナ過激派組織との対話を試み、過激派に対し、暴力放棄や自治政府との政策一致などを促していた。エジプト政府はリクード大勝を受け、「シャロン首相圧勝のチャンスを活かして和平を進める(ムバラク大統領)」との方針に転換したようだ。
一方、アラファト・パレスチナ自治政府議長も二十九日、イスラエルのテレビ放送とのインタビューで、シャロン首相との会談を提案したが、即座に拒否された。