イラク査察団、核兵器技術関連秘密文書を発見
科学者の自宅から
【カイロ19日鈴木眞吉】国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は十八日、キプロスで、米テレビCNNのインタビューに応じ、十六日、査察団がイラク人科学者の自宅を査察した際、核兵器技術に関連するとみられる秘密文書三千点を発見したことを明らかにした。同事務局長によると、発見された秘密文書は一九八〇年代からのもので、核爆弾製造のためのウラン濃縮に使用されるレーザー技術に関するものという。
イラク人科学者に対する国連査察団の聴取に対し、科学者側がイラク当局者の同席を求めたり、聴取を拒否するなどの妨害工作を行っており、聴取は思うように進んでいない。エルバラダイ事務局長は、イラク側が情報を隠し続けるなら、査察団は引き続き科学者の自宅を急襲するだろうと語り、警告した。
国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長も、科学者聴取に対するイラク側の「非協力」を批判しており、十八日のCNNでのインタビューでも「科学者証言に規制を加えるため(科学者への)脅迫をしているかもしれない」と述べ懸念を表明した。
両者は十九日、バグダッド入りし、イラク政府に対し、査察への一層の協力を求める。