サウジ、米軍に基地提供へ
サウジ高官、複数の米高官と協議
【カイロ29日鈴木眞吉】サウジアラビアは米国が対イラク戦争を開始した場合、米軍に領空通過や基地・施設の使用を許可する方針であることを米側に伝達した。カタールの衛星テレビ「アル・ジャジーラ」が二十九日、米軍の高官の話しとして報じた。
同報道によると、サウジアラビアの高官が複数の米高官に対し、プリンス・スルタン空軍基地を含めた軍事施設の使用を認める発言をしたといい、双方は更に具体的な詰めの話し合いに入っているという。
米紙ニューヨークタイムズ(電子版)も、「サウジはわれわれが必要としているあらゆる協力をしてくれるものと信じている」との、ジャンパー空軍参謀総長の談話を紹介、サウジは給油機や輸送機の発着だけではなく、攻撃機の利用もゆくゆくは許可するとの見通しを伝えた。
サウジアラビアは今まで、周辺のアラブ諸国への配慮から、米軍が自国の基地を使用することには慎重な姿勢を示してきたが、米軍のイラク攻撃が現実味を増し、クウェートやカタール、バーレーンなど湾岸諸国が対米協力を明確にし始めた中で、態度を変化させたものと見られる。