イラク査察、科学者聴取開始
CIA要員を迎える用意もあると言明
査察、延べ150回に
【カイロ24日鈴木眞吉】イラクからの報道によると、国連査察団によるイラクの科学者に対する事情聴取が開始された。対イラク大量破壊兵器国連査察団の植木報道官が二十三日、バグダッドの査察本部で記者会見し、公式にはまだ行っていないとしながらも、非公式に始まったことを認めた。公式の聴取はイラク側が今月末に提出する科学者リストを基に行われるものとみられる。
国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長も同日、米CNNテレビとのインタビューに答え、イラク国内で関係者に対する聞き取り調査を始めたと語った。
ロイター通信などによると、同事務局長は、関係者を国外に連れ出すための実務的な準備も進めていることを明らかにしたという。大量破壊兵器開発に関連したイラク人科学者への事情聴取は米国が早急に実施するよう求めていたもので、査察は新たな段階を迎えた。
なお、イラクのサアディ大統領顧問は二十二日、バグダッドで行った記者会見で、「疑惑があるなら、米中央情報局(CIA)が要員を派遣して調査させても反対はしない」と語り、CIA要員を迎える用意もあることを言明、疑惑は発見されるはずはないとの自信を示した。CNNテレビが報じた。
査察団は二十三日、バグダッド近郊のミルク製造工場など五施設を査察した。先月二十七日の査察開始以来、同日までに延べ百五十回の査察が行われた。