重要文書の返還なし―国連、クウェート政府
【ニューヨーク23日池本拓】イラクが一九九〇年のクウェート占領時に文化財などを持ち去った問題で、イラクは二十二日、文書類などをクウェートに返還した。ただ、この中には同国が求めている重要な公文書は含まれていなかった。アナン国連事務総長が二十三日、声明で明らかにした。
一方、クウェート国連代表部は二十三日、アナン事務総長に書簡を送り、十月にイラクが返還した文書類について、「省庁間の連絡文書やありきたりの申請書類などだった」と報告した。
イラクは十月下旬、クウェートから持ち去った資産の一部を初めて同国に返還。クウェート政府が内容の確認を行ってきた。
同国政府はアナン事務総長に対し、この問題を担当するボロンツォフ高等調整官のイラク訪問含め、解決に向けて引き続き努力するよう求めている。
イラクは今月上旬、同高等調整官の訪問を歓迎すると発表したが、具体的な日程は決まっていない。