イラク、海外駐在外交官家族の強制帰国
軍高官の家族や科学者家族を強制疎開
共和国防衛隊の監視下に/亡命阻止の苦策か
【ウィーン19日小川敏】イラク最大野党グループでテヘランに本部を置く「イラク・イスラム革命最高評議会」(SCIRI)関係者筋が本紙に明らかにしたところによれば、フセイン政権はこのほど海外駐在の外交官や公務員関係者に「子息を早急に帰国させるように」と指令を発した。同指令は米・英軍との戦争が勃発した場合、海外駐在外交官の亡命を阻止するためと受け取られている。
SCIRI筋によると、フセイン政権はまた、大量破壊兵器製造に関係してきた軍高官と科学者の家族をバグダッドからハバニヤに強制疎開させ、共和国防衛隊の監視下に置いている。この場合も国連の大量破壊兵器査察チームのインタビューを受ける科学者や軍事高官の政治亡命を防止するための苦策という。