シリア大統領、「時間の無駄」と批判
英国が計画する中東和平会議
【カイロ18日鈴木眞吉】英国を初めて公式訪問し、十六日、ブレア英国首相と会談したシリアのアサド大統領は十七日、英国が来年一月開催を計画している中東和平会議は、イスラエルのパレスチナ占領という根本問題を解決することにはならないとして「時間の無駄」と指摘、批判した。ロンドン発行の汎アラブ紙「アッシャルクアウサト」が十八日報じた。同紙によると、アサド大統領は、記者団に対し、同会議の結果は中東地域をより混乱させ、同地域を平穏化することにはつながらないと強調した。
ブレア首相は十六日、アサド大統領との会談直後に、国会答弁の中で中東和平国際会議の開催を発表した。首相は、パレスチナ自治政府の改革問題を話し合う目的で、パレスチナ指導者、欧州連合(EU)、国連、米国、ロシアの代表及び、エジプト、サウジアラビア、ヨルダンなどの中東諸国代表をロンドンに招請するという。イスラエルは選挙期間中でもあって招かれないが、パレスチナ自治政府のアラファト議長も招かれない可能性が高い。
両当事者が欠席する会議で実効性が乏しくなるとも見方もある。パレスチナ高官筋は、アラファト議長がこの提案を受けて代表団の人選に取り掛かったとしている。
アサド大統領は十八日フランスを訪問し、パリでシラク・仏大統領と会談する。