非常任理事国にも申告書―国連イラク査察団
兵器材料などは削除
【ニューヨーク17日池本拓】国連のイラク査察団は十七日、イラクが提出した大量破壊兵器開発に関する申告書の写しを、安全保障理事会の非常任理事十カ国に配布した。この写しは「編集版」で、原本に記載されていた兵器原料や関係のあった外国企業名などの情報は査察団によって削除されている。
国連本部では同日夜、生物・化学兵器と弾道ミサイルの査察を担当する国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)の担当者が、全五巻で計三千五百ページからなる「編集版」を常任理事国に配った。国際原子力機関(IAEA)も同日、核開発に関する申告内容を記録したCD−ROM一枚を配布した。
申告内容は技術的に極めて高度なため、内容の分析にあたっては「メディアの報道に頼ることになる」(ある小国の外交官)という非常任理事国もありそうだ。
イラクが提出した原本は、合計で約一万二千ページの文書と十二枚のCD−ROMからなっていた。米英など常任理事五カ国はすでにこれらの提供を受け、独自に分析を行っている。
UNMOVICのブリクス委員長とIAEAのエルバラダイ事務局長は、十九日に暫定的な分析結果を安保理に報告する予定。