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トルコ軍1万人、北イラク展開

攻撃視野にクルド人けん制か

 【エルサレム17日時事】トルコの消息筋は十七日、同国軍の一万人近い部隊が北イラクに展開していることを明らかにした。米軍のイラク攻撃を視野に入れ、戦争による難民発生の事態に備えるほか、自治権拡大の動きを強める北イラクのクルド人勢力をけん制する狙いがあるようだ。

 同筋は、米軍が数日前にトルコ南東部のインジルリク空軍基地からトラック約五十台で北イラクに向かったことも確認した。この後、トルコ軍のトラック約五百台が入ったという。

 イラク北部にはこれまでも相当規模のトルコ軍が展開中といわれていたが、これを大幅に増強したことになる。同軍が一万人規模の部隊を北イラクに投入するのは、一九九五年ごろにトルコ反体制組織、クルド労働者党(PKK)の掃討作戦のため二万人以上の部隊を送って以来。

 さらに同筋は、一部のトルコ軍部隊が北イラクの油田地帯にあるモスルにも入っていると言明。イラクのフセイン政権が崩壊した場合に、油田地帯奪取の構えを見せる北イラクのクルド二大勢力であるクルド民主党(KDP)、クルド愛国同盟(PUK)を警戒した動きとみられる。

 トルコ軍はまた、対イラク国境付近に兵力を増強。付近の軍事施設で橋の建設や炊事などの訓練が繰り返されており、長期にわたる北イラクへの部隊展開を視野に入れているもようだ。

 トルコは、自国にも全人口の約20%に相当する約千二百万人のクルド人を抱え、北イラクのクルド人勢力の独立機運が波及するのを警戒。イラク攻撃が差し迫れば、最終的に五万人以上の部隊を北イラクに派兵するとの観測が流れている。

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