研究者リストを要求―国連査察委員長
イラク側の出方に注目
【ニューヨーク14日池本拓】国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長は十三日までに、イラク政府に対し、大量破壊兵器開発に携わった研究者のリストを提出するよう要求した。ブリクス委員長の報道官が十三日、明らかにした。査察団は、兵器開発の実情を知る関係者への尋問を査察の重要な柱と位置づけており、イラク側の出方が注目される。
同報道官によると、ブリクス委員長の要求は十二日、イラクのアルドゥリ国連大使を通じ、サーディ大統領顧問に書簡で伝えられた。委員長はすでに先月のうちに、リストの提出を求める意向をイラク側に伝達していたという。
ブリクス委員長は書簡の中で、「現在および過去において、イラクの生物・化学・核兵器および弾道ミサイルの研究・開発・生産に関係したすべての人員の名前」を提示するよう要求した。
安保理決議は、イラク政府当局者の立ち合いなしで関係者を尋問する権限を査察団に与えている。また、決議の付属書では、国連とイラクの合意事項として、イラク側が尋問に協力することが明記されている。
尋問は、必要であれば家族ともども出国させ、国外で行うことも可能だ。米政府は「国外で尋問できなければ査察は難しい」とみて、関係者の亡命支援を表明している。
ブリクス委員長は先週、国外での尋問について、「われわれは誰かを拉致するようなことはしないし、亡命仲介業者でもない」として、本人の意思に反した国外連れ出しには慎重な姿勢を示していた。