イラク申告書、国連に8日夜到着予定
大量破壊兵器の存在を否定
【カイロ5日鈴木眞吉】イラクからの報道によると、イラクから国連安全保障理事会に提出される予定の大量破壊兵器開発に関する申告書は、米東部時間で八日午後八時(日本時間九日午前十時)すぎに国連本部に到着する。イラク政府は七日夜(日本時間八日未明)にバグダッドで国連査察団に申告書を手渡し、査察団員がこれをニューヨークの国連本部に届けることになったという。同申告書の提出期限は八日となっており、制限時間ぎりぎりの提出となる。
申告書はアラビア語と英語で作られた数千ページに上る「膨大な量」(一部CD−ROM)になるとみられており、国連関係者によると、内容の分析に十日程度はかかるだろうという。
国連大量破壊兵器査察団を担当するイラクのアミン国家監視局長は四日、バグダッドで記者会見し、提出予定の申告書は、イラクが大量破壊兵器を所持していないことを明らかにするものだと言明した。また、国連査察団が三日バグダッド市内の大統領宮殿を査察したことについて、「政治的意図の下に行われた不必要な査察であり、イラクの主権と尊厳を損なうものだ」と非難した。
イラクのラマダン副大統領も同日、「査察官は米国とイスラエルの情報機関が雇ったスパイだ」と非難、イラク外務省も同日、大統領宮殿査察を「無礼な行為」と批判する声明を出すなど、イラク政府高官が一斉に批判の声を上げた。大統領宮殿査察を牽制する意図があるものと思われる。
一方、フセイン・イラク大統領は四日、ザンビアのカウンダ元大統領と会談し、イラク国営テレビが同日夜(日本時間五日未明)、その様子を放映した。同大統領の動静が伝えられたのは国連査察団が先月十八日バグダッド入りしてからはじめてで、同大統領健在振りをアピールしたものと思われる。