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国連査察団、大統領宮殿に立ち入り

入り口で激しい応酬、査察は2時間で終了

イラク政府、大統領宮殿への査察を批判

 【カイロ3日鈴木眞吉】イラクの大量破壊兵器査察を続行中の国連査察団は三日、バグダッド市内にあるアルシュード大統領宮殿に立ち入り査察した。先月二十七日から始まった査察で、査察団は通算六日目にして初めて大統領宮殿に立ち入ったことになる。査察団が大統領宮殿に入ったのは一九九八年査察が中断して以来初めて。

 現地からの報道によると、同宮殿の入り口付近で、査察団とイラク側との間に十分間ほどの激しいやり取りがあったという。カタールの衛星テレビ「アルジャジーラ」は、査察は約二時間で終わり、イラク政府は査察団が大統領宮殿に立ち入ったことを非難したと報じた。大統領宮殿に対する査察で、衝突が続くようなことがあれば、一気に緊張が高まることが予想され、今後のイラク側の姿勢が注目される。

 一方、国連査察団は二日に行った記者会見で、同日査察したバグダッド北部にあるミサイル開発関連の軍事施設から、国連大量破壊兵器廃棄特別委員会(UNSCOM)の査察団が一九九八年に設置しはずの数台の監視カメラや装備などが完全に無くなっていたことを明らかにした。イラク軍関係者は、九八年の米英軍の空爆で一部は破壊され、一部は他の場所に移動したと釈明したが、査察開始以来初めて見つかった違反事項。

 なおAP通信によると、イラクのドゥーリ国連大使は二日、同国の大量破壊兵器開発情報に関する申告を早ければ四日に提出できると語った。同大使は、「われわれは何も隠していな」と述べていることから、大量破壊兵器開発を否定する内容が申告される見通しだ。国連がイラクに対し要請した提出期限は八日。申告内容によっては米英はじめ国際社会との緊張が一気に高まる可能性もある。

 

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