国連査察団、ミサイル工場などを査察―イラク
【カイロ2日鈴木眞吉】イラクの大量破壊兵器を調査している国連査察団は通算五日目の二日、バグダッドにあるミサイル工場など複数の施設で査察を行った。国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)はバグダッド市内北部のアルカラマ・ミサイル工場を査察し、国際原子力機関(IAEA)はバグダッドの東約三十`地点にあり蒸留酒生産施設などを査察した。
先月二十七日から始まった査察では、この五日間、イラク側からの意図的な妨害は見られず、査察は平穏に進められているようだが、イラク軍報道官は一日、同国南部の沿岸都市バスラ郊外で、石油関連ビルなどが米英軍機の攻撃を受けて民間人五人が死亡、二十七人が負傷したと発表しており、イラク政府は米英軍の動きに反発を強めているようだ。
国連査察団先遣隊がイラク入りした先月十八日前後から、「飛行禁止空域」内での米英軍の爆撃が増えている。米英軍は、偵察機に対するイラク側の攻撃への報復措置としており、シラク仏大統領もイラク側に偵察機攻撃への自制を求めているが、緊張要因になり得る要素を含んでおり今後の動向が注目される。