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27日からイラクで国連査察始まる

4年ぶりの再開

 【カイロ26日鈴木眞吉】二十七日からイラクで国連の大量破壊兵器査察が始まる。査察に当たる国連監視検証委員会(UNMOVIC)と国際原子力機関(IAEA)の査察団本隊第一陣の十七人は二十五日夕(日本時間同日深夜)、キプロスから国連機でバグダッドに到着した。国連査察団のイラク入りは約四年ぶりとなる。

 十七人は、国連安保理決議に基づいて、当面は、前回査察した施設の点検と、イラク側とのホットライン設置、通信施設の整備などを行う。

 ただ、UNMOVICのブリクス委員長が二十五日、国連安全保障理事会に初めて報告したイラクとの交渉内容によると、イラク政府は大量破壊兵器の開発・保有計画は存在しないとこれまでの主張を繰り返すとともに、十二月八日までの大量破壊兵器開発計画申告は時間不足から困難としていることなどから、イラク側がさまざまな口実を設けて査察を妨害する可能性は極めて大きいとみられる。

 イラクのラマダン副大統領は同日、「イラクは米国のどのような帝国主義的侵略とも対決する用意ができている」と言明、「米国の邪悪な陰謀」を全世界に証明したいとも述べて米国との対決姿勢をあらわにしている。

 査察に抵抗姿勢を示すイラクに対し、ブレア英首相は二十五日、「イラクが大量破壊兵器を持っていたことは疑いない。開発計画を否定した場合は重大な結果を招く」と警告、シラク仏大統領も同日パリで、フセイン政権が査察団に全面的に協力するように訴えるとともに武力行使の可能性を示唆した。

 十二月八日イラクが安保理にどのような報告をするかが注目されるところだが、それを受け、査察団がどこまで疑惑の実態に迫れるかが今後の焦点。査察団の第二陣三十五人は来月八日までにバグダッド入りする。最終的には二百八十人前後の査察官がバグダッドに乗り込むことになる。

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