国連査察団先遣隊、18日バグダッド入り
【カイロ17日鈴木眞吉】イラクが大量破壊兵器査察と廃棄を求めた国連安保理決議一四四一号を受諾したことを受け、対イラク国連査察団先遣隊が十八日国連機でバグダッド入りする。
国連監視検証委員会(UNMOVIC)のハンス・ブリスク委員長と国際原子力委員会(IAEA)のモハメド・エル・バラダイ事務局長が、約三十人の先遣隊員を連れてともに入ることになるが、国連査察団のイラク入りは一九九八年二月以来約四年ぶり。
米英が監視の目を光らせ、世界中が注目している中、UNMOVICは生物・化学兵器関連を、IAEAが核関連の査察を担当する。先遣隊の当面の任務は、本部事務所の開設や通信機器の設置、移動、輸送などの交通手段の確保にあたる。
査察開始期間を予定より早めて今月二十七日としたことから、二十五日前後には百人前後のスタッフがバグダッド入りする予定。最終的に査察スタッフは世界四十五カ国から二百数十人になる見込みで、最も多い国は米国で三十人ほどだという。
査察に対するイラク側の協力の度合いが注目されるが、違反に対する米国、国連、査察団長、IAEA事務局長らの温度差が表面化していることから、イラクがそこらの不統一さをついて、様々な形での抵抗、時間稼ぎ、査察拒否を試みる可能性が指摘されている。