イラク査察基準をイスラエルにも適用を
エジプト大統領、議会で演説
【カイロ17日鈴木眞吉】エジプトのムバラク大統領は十六日、新会期の始まったエジプト国会の冒頭で演説し、イラクに対する国連の大量破壊兵器査察基準をイスラエルにも適用すべきだと語った。アラブ諸国の本音を訴えたものとして注目される。エジプト紙及びイスラエル紙が十七日報じた。
ムバラク大統領の呼びかけに対し、議会は大きな声援と拍手を送った。ムバラク大統領はまた、米軍の率いる対テロ戦争が、力による政体変革に利用されようとしているとして警告した。イスラエルに同基準が適用されることは大量破壊兵器の激増を禁止する国際的な運動を強化することにもなると語り、イスラエルへの適用が国際社会に大きな影響力を及ぼすと強調した。
アラブ連盟のムーサ事務局長初め、アラブ諸国がイラクに国連決議の受諾を強く迫った背景には、その基準をイスラエルにも適用させる運動を展開することにより、パレスチナ問題を始めとするアラブ諸国とイスラエルに間に横たわる諸問題を有利に展開しようとする意図があるものとみられている。