イラク査察、4年ぶり再開へ
18日に先遣隊が現地入り
【ニューヨーク13日時事】イラクが大量破壊兵器の査察強化をめぐる国連安保理決議を受諾したことを受け、国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)と国際原子力機関(IAEA)の査察団は、十八日に先遣隊がバグダッド入りし、四年ぶりの査察再開に向け準備を本格化させる。
UNMOVICによると、先遣隊はブリクス委員長とIAEAのエルバラダイ事務局長が率いて現地入り。両トップがイラク当局との調整を行うとともに、約二十人の技術者が事務所設置や通信・交通手段の整備を行う。
一週間後には、第二次先遣隊として十二人程度の査察官が到着し、査察に着手。数週間で査察官の数は八十―百人に増員され、決議に定められた査察再開期限の十二月二十三日よりも早い段階で、査察が本格的に再開される見通し。
査察団は(1)一九九八年まで査察を担当した国連大量破壊兵器廃棄特別委員会(UNSCOM)の膨大な資料(2)イラクが十二月八日までに提出するよう義務付けられた大量破壊兵器開発計画の申告書(3)民間の商業用人工衛星が撮影したイラクの画像など新しい情報―を基に、関係施設の立ち入り調査や関係者の聞き取り調査を実施する。
査察団は作業再開から六十日以内に安保理に最初の報告を行い、今後の査察計画を提出することになっているが、イラク側に査察への協力拒否などの決議違反があれば、直ちに安保理へ報告され、武力行使を含めた措置が検討される。