イラク大統領長男、議会に安保理決議受諾を求める
【カイロ12日鈴木眞吉】フセイン・イラク大統領の長男ウダイ氏は十二日、イラク国会に対し、イラクに大量破壊兵器の廃棄を求める国連安保理決議一四四一の受諾を求める文書を提出した。AFP通信が同日報じた。同報道によると、文書は国会二日目の審議の場に提出されたもので、ウダイ氏は文書の中で「われわれは安保理決議を受け入れなければならない」と述べている。
国会は一日目の十一日、ハマディ議長が国連決議を、「イラクの主権を侵し、国民を侮辱するものである」と主張、クバイシ外交委員長も冒頭、議員に決議受諾を拒否するように勧告した。その後の三時間の審議の中で、国連決議を激しく非難する発言が相次いだ。
ただ、最終決定を、フセイン大統領が議長を務める革命指導評議会(RCC)に一任するとした上で、大統領の決定には全面的に従うことを表明しており、同議会での反対意見は、国民の反発を国際社会に強調するための演出とみられている。また、同議会を召集したこと自体が、独裁国家イラクが、あたかも民意を反映する場を有しているかのように見せかける演出ともみられている。
フセイン大統領は、国際社会の一致した圧力の下で、最終的に国連決議を受諾する以外の選択肢は残されておらず、議会でのやり取りは、最後まで自己の体面を保とうとする同大統領の工作以外の何物でもないことは明白だ。
イラクは国連安保理に対し、十五日までに決議の諾否を回答するよう求められている。