イラク外相、安保理決議を検討中
アラブ外相会議で
【カイロ10日鈴木眞吉】九日夜から二日間の予定で開催されたアラブ連盟(二十一カ国一機構加盟、本部:カイロ)緊急外相会議に出席したイラクのハラジ外相は第一日目の会議が終了した十日未明、報道陣に対し、「アラブ諸国はみな、(イラクが)攻撃されることを望んでいない。イラクは今、安保理決議を検討中だ。(イラク)攻撃の背後にはイスラエルがいる」と語り、米国が計画するイラク攻撃の背後にイスラエルがいるとの考えを強調、アラブ諸国の反イスラエル感情を刺激することにより、アラブ諸国内での孤立化を避けたい意向をにじませた。
一足先に会議場から出たサウジアラビアのサウド外相は、「イラク政府は国連決議を受け入れた。アラブ諸国がそれを歓迎した」と述べたことにより、報道陣が一時ざわめき、カタールの衛星テレビ「アル・ジャジーラ」も「イラク受諾」を報じたが、その後、出てきたハムド・レバノン外相とマーヘル・エジプト外相らが、「イラクはまだ正式に国連決議を受け入れておらず、検討している」と語り、アラブ諸国内の解釈に微妙な差異があることを伺わせた。マーヘル外相は、「安保理決議では(理事国の)全てが賛成したので、われわれも賛成しなければならない」と付け加え、国連決議を尊重していく姿勢を強調した。
なお、アラブ連盟脱退を宣言しているリビアは、報道陣に対し、「アラブ連盟は主体的にアラブ諸国内問題を解決する重要な立場であるにもかかわらず、そうなっていない」と不満を表明、脱退する姿勢に変化がないことを強調した。
ムーサ・アラブ連盟事務総長は、スーダン問題に関し、「現在、北と南が交渉している期間中なのに、南部は支援を受けているから信用できない」と語り、名指しは避けながらも、反政府勢力が米国の支援を受けている状況を暗に批判した。
アラブ諸国は、二日目の会議で、イラクが国連決議を受諾するよう、一致してより説得を強める構えだ。