来月中旬、イラクに先遣隊派遣―国連委員長が意向表明
予備査察実施も
【ニューヨーク19日時事】国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長は十九日、安保理の非公式会合でイラクの査察問題について報告を行い、十月十五日ごろに査察団の先遣隊をバグダッド入りさせる意向を表明した。同委員長は記者団に対し、「早い段階で数カ所を査察する」と述べ、査察計画決定前にも、予備的な査察を行う考えを示した。
国連外交筋によると、ブリクス委員長はこの中で今後の手順を説明。三十日から二日間程度、ウィーンでイラク側と実務協議を行い、通信、交通手段の手配や警備問題などを最終調整する。また、UNMOVICの前身である国連大量破壊兵器廃棄特別委員会(UNSCOM)の査察チームが去った一九九八年以降の監視対象施設に関する報告書を受け取る。
イラク側の全面協力が確認できれば、UNMOVICは来月三日にもニューヨークに戻って報告を行い、十五日前後に先遣隊を派遣する。先遣隊は十一月末ごろまでに数カ所の査察を実施。この後、二カ月間かけて安保理に提出する査察計画を策定するため、本格始動は来年になる。
ただ、イラク側の姿勢に懐疑的な米英は、新しい決議案の草案づくりと外交攻勢を進めている。ブリクス委員長も「新決議が採択されればそれに従う」と述べており、まだ流動的要素も残っている。