「米国の目的は体制の変革」−イラク副大統領
アラブ諸国、イラク説得に懸命
サウジ、自国の基地使用容認の可能性を示唆
【カイロ16日鈴木眞吉】イラクのラマダン副大統領は十五日、テクリート紙とのインタビューで、「米国のイラク攻撃の目的は、フセイン体制の変革であって、大量破壊兵器査察が実現するしないにかかわらず、核施設があるなしに関係なく攻撃するだろう」と語り、米国の意図がフセイン体制を崩壊させることにあり、査察や核の存在は攻撃を正当化するだけのものとの見解を表明した。ロンドン発行のアラビア語紙「アルハヤト」が十六日報じた。
また、同紙によると、国連のアナン事務総長は十五日、シリア、イラン、エジプト、バハレーンの各国外相と会談し、イラクが国連査察を受け入れるよう、その道を探す努力をすることを要請した。アナン事務総長は十六日、イラク外相、ロシア外相、ムーサ・アラブ連盟事務総長と会談予定。また、レバノンのハムド外相は、十五日、「われわれは国連査察団がイラクに戻り、国連安保理決議が実行されることを望んでいる」と語り、イラクに査察受け入れを求めた。
一方、サウジアラビアのサウド外相は十五日、国連で声明を発表し、国連安保理で集団的な武力行使の決定が為された場合、米軍などに、サウジ国内の基地使用を容認する考えを示唆した。ただし、米国が単独で軍事行動に出ることには反対を表明した。