「米の攻撃に全アラブが反対を」−イラク副大統領
「新兵器」使用を示唆
【カイロ11日鈴木眞吉】ヨルダンを訪問中のラマダン・イラク副大統領は十日、アンマンの迎賓館でアブドラ・ヨルダン国王と会談し、フセイン・イラク大統領からの米国のイラク攻撃に言及した親書を手渡した。アブドラ国王は、ヨルダンは米国からのイラクへの攻撃を拒否することを確認したという。ロンドン発行のアラビア語紙「アル・ハヤト」が十一日、報じた。
ラマダン副大統領は会談後の記者会見で、「米国の攻撃に対し、全アラブ大衆が反対をしなければならない」と語り、全アラブ諸国民の対米闘争支持を呼び掛けるとともに、「われわれ予想や期待の中に生きているのではなく、突然の戦争を待つことはできない」と言明。イラクは自国民を守る権利を行使すべく、米国とイスラエルとの戦いに向けて準備を急いでおり、米国の知らない方法で攻撃すると語り、秘密の新兵器使用の可能性を示唆した。また、同副大統領は、英国の立場を批判し、独の姿勢を評価した。
なお、外交筋によると、ラマダン副首相はヨルダン政府高官との会談で、アラブ諸国が今年三月行われたベイルートでのアラブ首脳会議での合意に基づき、イラクとサウジアラビアをより接近させる努力をするよう要請したという。