イラク攻撃で基地提供も―カタール
微妙な立場浮き彫り、シリアは反発
【カイロ4日時事】カイロで四日行われたアラブ連盟外相会議で、米軍駐留を容認するカタールが、米軍のイラク攻撃があれば「基地提供はやむなし」とする発言を行い、これにシリアが反発する一幕があった。イラク攻撃には全アラブ諸国が反対を表明済みだが、安全保障の大半が米国頼りであるペルシャ湾岸の小国の微妙な立場を浮き彫りにした。
関係筋によると、この日行われた非公式会合で、シリアのシャラ外相とエジプトのマーヘル外相が「米軍はイラク攻撃の際にカタールとヨルダンの土地を使いたがっている」とし、両国の対応をただした。
シャラ外相が「米軍に基地を使わせるべきではない」と詰め寄ったのに対し、現在、米軍と合同軍事演習を実施中のヨルダンのムアシェル外相は「演習は自軍の戦力強化が目的」と述べ、イラク攻撃での米軍への協力の意思を否定した。
しかし、カタールのハマド外相は「米国の要請をはねつけるだけの力はわれわれにはない」と、対イラク戦での米軍への基地提供を事実上容認する発言を行った。会合は険悪化し、ハマド外相は日程を一日早めて帰国した。
カタールの首都ドーハ南郊にあるウデイド空軍基地では、施設の拡張・新設工事が急ピッチで進んでいる。カタール政府はイラク攻撃との関連性を否定しているが、攻撃が行われれば、同基地が主要な出撃拠点になるとの観測が強まっている。