米の脅威含む包括解決必要―イラク副首相
【ヨハネスブルク3日時事】ヨハネスブルクで開催中の環境・開発サミットに出席しているイラクのアジズ副首相は三日、アナン国連事務総長と会談し、大量破壊兵器の査察問題などについて意見交換した。
同副首相は会談後、記者団に対し、「(査察問題の)解決策を見いだしたければ、米国による侵攻や政権交代の脅威を含めたあらゆる問題の解決を図らなければならない」と指摘。包括的な協議の必要性を強調するとともに、米国の攻撃の可能性が排除されない限り、査察を受け入れる考えのないことを示唆した。
ただ、「われわれは国連と協力し、そうした解決策を見つける用意はある」とも述べ、今後の協議継続に意欲を示した。
アジズ副首相はまた、「米国の脅威を非常に真剣に受け止めている」とし、「国土防衛のための準備をしている」と語った。
大量破壊兵器の査察問題をめぐる国連とイラクの対話で、イラク側は、制裁解除問題などと合わせた包括的な協議を行うよう求めている。八月には国連の査察チームをバグダッドに招請したが、アナン事務総長は「安保理決議の手順に沿わない」としてこれを拒否、イラク側に査察の受け入れを表明するよう迫っていた。