イラク外相、来月訪ロ、拒否権行使を要請
【カイロ20日鈴木眞吉】イラクのサブリ外相は来月ロシアを訪問し、ロシアに対し、国連安全保障理事会で米国のイラク攻撃案に対し、拒否権を行使するよう要請する。ロンドン発行のアラビア語紙「アル・ハヤト」が二十日報じた。
イラクは七月初旬ウィーンで行われた大量破壊兵器査察をめぐる国連との協議が決裂後、米国からの攻撃をいかに逃れるかに腐心、国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリスク委員長や査察に関わる米国議員団をイラクに招待しようとしたり、英国の労働党議員を招待して査察受け入れを示唆するなど、米国への揺さぶり政策と時間稼ぎせ戦術を展開してきた。
ところが、ロシアがイラクとの間に総額四百億ドル(約四兆八千億円)に上る新経済協力協定の準備を進めるなどイラクへの肩入れを強化しつつあり、イラクはロシアを味方に引き込むことにより、国連と米国を牽制する狙いがあるものとみられる。