イラク“生物兵器工場”近くにトラック60台
米偵察衛星が撮影
生物兵器生産を活発化か
【ワシントン14日原田正】十四日付の米紙ワシントン・タイムズは米情報当局者の話として、イラクが生物兵器を生産しているとみられるプラントで、約六十台ものトラックの隊列が確認されたと報じた。米情報当局は、イラクが生物兵器開発・生産を活発化している可能性があると警戒している。
このプラントは首都バクダッドの北西約十キロのタジとい地点にあり、トラックの隊列は米軍事偵察衛星によって先週、撮影された。
同プラントはかつてタジ単細胞たんぱく質プラントと呼ばれていたが、一九九一年の湾岸戦争では、ボツリヌス菌などの生物兵器を生産していたとして米軍の空爆を受けている。
また、タジでは国連査察官がVX神経ガスをスカッドミサイル弾頭に搭載していた証拠を発見している。
今回撮影されたトラックの隊列について米当局者は「彼らは、物を運び入れたり、運び出したりしている」と語っている。
他の情報報告書によると、イラクは移動式の生物兵器バンや生物兵器の輸送などに用いられる可能性がある鉄道車両を開発しているという。ラムズフェルド国防長官は先月、イラクがトレーラー内で生物兵器を生産する移動式実験室をつくっている可能性もあると警告している。